世界で最も高価な紅茶
紅茶は、中国、日本、インド、スリランカ、韓国、台湾、トルコなどの国々では、伝統的な治療用飲料とみなされています。さらに、紅茶ブティックやプレミアムブランドには、紅茶愛好家のために特別に厳選された、最も高価な紅茶がいくつかあります。
紅茶が好きの方、世界で最も高価な紅茶をチェックしてみてください。
1 中国、ダホンパオ茶
中国福建省の武夷山で栽培され、その希少性から国宝に指定されているダホンパオ茶は、1kgあたり約120万円と、世界で最も高価なお茶です。アメリカのニクソン元大統領が中国を公式訪問した際、中華人民共和国の建国者である毛沢東から、両国の平和と友好の象徴として200gのダホンパオ茶が贈られました。最高級のダホンパオ茶は、地球上に6本しかない母樹から生まれます。2005年には、母樹から採れたダホンパオ茶20gが3万ドル近くで落札され、オークションの新記録を樹立しました。
2 中国、パンダの糞茶
中国では、パンダの糞はお茶の栽培に肥料として使われているのです。中国南西部の起業家であるAn Yanshi氏は、近隣の飼育場のパンダの糞を有機肥料として使用することでこのお茶を開発し、50gおよそ50万円で販売しました。パンダの糞には高い抗酸化作用があるため、多くの健康効果があると考えられています。
3 シンガポール、黄金茶
黄金茶は、年に一度だけ金切り鋏で摘み取り、天日で乾燥させた贅沢で希少なものです。その後、茶葉に食用の24金フレークを吹き付けます。中国皇帝のお茶として知られ、1キログラムの茶葉でおよそ100万円もします。老化することを遅めるなどの健康効果があることで知られていて、現在、TWGティーファームではシンガポールでのみ販売しています。
4 シルバーヒント、 ダージリン紅茶
ダージリンの傾斜地にあるマカイバリ茶園で、満月の夜にプロの摘み手によってのみ集められるウーロン茶の一種です。銀針のような珍しい芽から作られたお茶は、マイルドでフルーティーな香りがします。マンゴーやフランジパニの風味があり、豊かな味わいが特徴です。2014年にオークションで1kgあたり20万円で落札され、インドで最も高価な紅茶となりました。
5 日本、玉露
玉露は、日本茶の中でも最高級品とされ、宇治地方で栽培されています。このお茶は、藁の陰で4週間育ててから最良の茶葉を摘み取ります。こうすることで、お茶のうまみを増すLテアニンというアミノ酸を植物が保持することができるのです。1835年、六代目山本嘉兵衛が玉露を発見しました。1kgで約650円の価格です。